ぎっくり腰でロキソニンが効かない理由──その“対処法”がクセをつくる

【ロキソニンで楽になった気がして、動いた結果…】

くしゃみをしただけで腰が“グキッ”…
動けなくなり、病院でロキソニンを処方された。
飲んでみたら、痛みは軽くなった。
「これで大丈夫」と思って動いたら――翌日、もっと悪化していた。

こんな経験、ありませんか?

私は、40年間、ぎっくり腰の患者さんを診てきました。
開業当初、なぜこんなにも軽い動作で腰が壊れるのかが分からず、日本中の腰痛専門書を読み尽くしました。
それでも納得のいく答えが見つからず、ついには海外の専門書を辞書片手に毎晩読み漁るようになりました。

そしてようやく一つの事実にたどり着いたのです。
ぎっくり腰の本当の原因は、筋肉ではなかったのです。


第1章:筋肉が悪いわけではない。原因は「ズレ」だった

私たちは40年にわたり、サーモグラフィという体表温度を視覚化する検査機器を用い、
ぎっくり腰の痛む部位に“炎症”があるかどうかを観察してきました。

結果は明確でした。
多くの患者さんの腰には、炎症の反応が見られなかったのです。

つまり、筋肉が炎症を起こして痛みが出ているわけではない。
本当の原因は、椎間板がわずかにつぶれて、椎間関節のかみ合わせがズレること
この構造の変化によって、急激な痛みが引き起こされ、周囲の筋肉が一斉に固まってしまう――これがぎっくり腰の正体です。


第2章:痛み止めは「痛みの音」を消すだけ

ロキソニンのような鎮痛・消炎薬は、炎症や痛みの反応をやわらげる薬です。
服用することで、確かに痛みが軽減され、日常生活のストレスも軽くなります。

ですが、ここにひとつの落とし穴があります。
痛みが引いたと感じて「動ける」と思ってしまうことです。

実際には、関節のズレはそのまま残っています
体からの「動かさないで」というサイン(=痛み)だけを消してしまうと、
ズレた部分にさらに負担がかかり、翌日になって悪化するというケースが後を絶ちません。


第3章:「ピーナツバターでも塗って寝ていれば治る」は本当か?

ある海外の腰痛専門医は、こう語りました。

「ぎっくり腰は、腰にピーナツバターを塗っていても、安静にしていれば自然に治る

この言葉の意味は、**“余計なことをしなければ自然に回復する”**ということです。

しかし現実には、痛みが軽くなったことで安心し、
・立ち上がって掃除をする
・仕事に出る
・整体に行って無理に動かされる

そうして、治るはずだったぎっくり腰がこじれていきます。


第4章:こうして「クセになるぎっくり腰」が始まる

ズレた関節を守るため、深部の筋肉(インナーマッスル)が過剰に緊張します。
この状態が長く続くと、日常動作そのものがゆがみ、
「毎年ぎっくり腰になる」
「雨の前の日に腰が重くなる」
といった慢性腰痛の始まりとなっていきます。

ぎっくり腰は一回のミスでは終わりません。
「痛みを止めて、原因を放置した」その積み重ねが、クセとなって体に染みついていくのです。


第5章:その“クセ”を断ち切る、鍼という選択

表面の筋肉のコリであれば、マッサージやストレッチでも回復します。
しかし、ぎっくり腰の原因となるズレや深部筋の緊張には、表面的な対処では届きません。

私たちが行っている鍼治療は、

  • インナーマッスルに直接届く
  • 固まった筋肉を深部からゆるめる
  • 血流と代謝を促し、関節の自然な修復を助ける

しかも、強く押したり無理に動かすことなく、体に負担をかけない治療が可能です。


第6章:薬で痛みが消えた“その時”こそ、整えるチャンス

痛みが消えたとき、動くのではなく、整える。
それが、ぎっくり腰を根本から治すために最も大切な考え方です。

ロキソニンで少し楽になったときこそ、
「今は動いていいのか?」ではなく、「どう整えるべきか?」と自分に問いかけてほしいのです。


第7章:ロキソニンが効かないぎっくり腰を自分で治すには?

まず何より大切なのは、その腰の痛みが“本当にぎっくり腰かどうか”を見極めることです。

ぎっくり腰に似た症状のなかには、見逃してはならない重大な疾患が隠れていることがあります。たとえば、

  • 圧迫骨折や疲労骨折
  • がんの骨転移や脊髄腫瘍
  • 大動脈瘤などの血管系の病気

などがその一例です。

以下のような場合は、迷わず医療機関を受診してください。

  • 安静にしていても痛みが変わらない
  • 夜間に痛みが強くなる
  • 熱がある、体重が急に減った
  • 高齢者で骨粗しょう症がある

検査で「重大な疾患ではない」とわかった場合は?

そのときこそ、本来のぎっくり腰としてのセルフケアが有効です。

1. まずは何より“安静”を守ること

ぎっくり腰は、本来「安静にしていれば自然に治る」症状です。
動かさなければ、関節のズレや筋肉の緊張も自然に解けていきます。

2. 安静にできないときは、補助を使う

医療用コルセットで腰をしっかり支える
クラッチ杖を使って歩行時の荷重を軽減する

こうしたサポートを使うことで、動きながらも腰を守ることができます。

3. “動いて痛むとき”は痛み止めを使わない

動くたびに痛みが出るということは、体が「動かすべきでない」と言っているサインです。
その状態で痛み止めを使って無理をすると、
ぎっくり腰が慢性化し、クセになる可能性が非常に高くなります


この3点を守ることができれば、ぎっくり腰は“繰り返さない腰”へと向かっていきます。
逆に、これを無視すると、一度のぎっくり腰が、何度もぶり返す「習慣」になってしまうのです。


【まとめ】

ぎっくり腰は、痛みを感じた瞬間が勝負の分かれ道です。
・安静にする
・無理に動かさない
・薬に頼りきらない
・そして、原因を見つめ直す

この4つの選択ができれば、ぎっくり腰は“怖いもの”ではなくなります。


【最後に】

私たちは、40年以上、ぎっくり腰の根本原因を探り、
サーモグラフィや手技検査を通して、ズレや深部筋の状態を正確に把握し、
鍼によって無理なく整える治療を提供してきました。

「もう繰り返したくない」
「薬を飲んでも治りきらない」
そう感じている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。

無料相談も行っています。あなたの腰に、今、本当に必要なことを一緒に見つけていきましょう。ぎっくり腰でロキソニンが効かない理由──その“対処法”がクセをつくる

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Profile

院長 / 吉池 弘明

頭の中は、つねに愛する家族と鍼治療のことでいっぱい。 耳鼻科疾患治療への探究心が強く、日々新たな治療法を模索する「はり・きゅうの日生まれ」62歳。 お医者様とは違った角度からの聴力検査と全身検査を取り入れ、のべ25万人を検査。 全国から来院する患者さんへの治療成果を上げている。

院長 / 吉池 弘明